樹脂の役割

ここで言う、自動車の部品の素材としての「樹脂」とは化学合成したもの、つまりプラスチックを指します。自動車に乗って、改めて見回してみると、人間と接する部分のほとんどがプラスチック製であることに気づくでしょう。
その長所とは、比重が鉄鋼のわずか0.2〜3%という軽量性、大量生産が容易にできる加工の容易さ、金属と違って錆びず、空気、水、各種薬品にも劣化しにくいこと、ある種のものは無潤滑状態で、金属や他のプラスチックとの間で擦れあう部品としても使えること、着色が容易なので、美しく着色した製品が得られることなど、主なものを挙げてもこれほど多いのです。また、ガラス繊維、炭素繊維など他の素材との複合化が容易で、それにより性能が大幅に改良されるのも金属にはない特長です。ですから、プラスチックが部品として果たす役割はこれからもますます大きくなっていくと考えられます。ボディやガラスの一部にも用いられるようになっています。
 しかし、何と言っても高熱には弱い物性から、エンジンルーム内の部品としてはわずかしか使用されていませんでした。しかし、既にラジエータ、エアインテーク、エア・フィルター、シリンダーヘッドカバーでもプラスチックが使用され始めていて、新しい素材の開発によってその可能性は更に広がることは間違いありません。

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